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火垂るの墓
終戦間近の神戸。
それまで空襲の脅威にさらされずにきたこの街に突然B29の大編隊が襲いかかった。
清太と節子の兄妹は混乱の最中母親と別れ別れになる。
非常時の集合場所である国民学校に駆けつけたが母は全身火傷で危篤状態に陥っており間もなく息絶えてしまう。
しかし清太は母の死を妹には教えなかった。家を焼け出され路頭に迷った兄妹は遠縁の小母の家へ身を寄せることにした。
節子は慣れない環境やつのる母親への思慕から時折むずかることもあったが清太はドロップを与えるなどして根気よく面倒をみる。
最初のうちは何とかうまくやっていけたが焼け跡から掘り出してきた食糧や着物が底をつき
生活が苦しくなり出すに従って清太と小母の間にいさかいが絶えなくなってくる。
しかもただでさえ空襲警報で寝不足の折に節子が夜泣きしたり妹の面倒をみるのに精一杯の清太が
消化活動に参加しなかったりということがあって小母は二人につらく当たり出した。
ついに清太は小母の家を出る決心をする。そして荷をリヤカーに積み込むと新しい住居の横穴壕に向かった。
ままごとのような二人の新しい生活が始まった。ここが玄関こっちが台所とはしゃぐ節子。
枯れ木を集めご飯を炊き目の前の池で田螺を採ったり洗濯をしたり-全てを自分たちの力でやらなければならない。
夜は蚊帳の中に螢を放ち寂しさをまぎらわす。しかし螢の命ははかない。
「なんで螢すぐ死んでしまうん?」清太に尋ねる節子。実は節子は母の死を知っていた。小母が教えていたのだ。
螢の墓を作りながら。「お母ちゃんもお墓に入ってんねやろ」と呟く妹に清太は返す言葉もなかった。
増水した池での鮒釣り蛙の干物ロープのブランコ双葉菜園……苦しいながらも色々と工夫を凝らした生活はそれなりに楽しかった。
しかしそれも始めのうちだけだった。次第に食糧は尽き節子は栄養失調でみるみる弱っていった。
清太は食糧を手に入れるため空襲で皆が非難している隙を狙って食べ物に換えられるものを狙うようになる。
それでも飢えをしのぎきれずついには畑で野菜を盗もうとして警察に突き出されてしまう。
戦争が終わった。だが節子を救うことはできなかった。清太は一人丘の上で節子を茶毘に付す。そして清太も日を経ずして駅の構内で力尽きるのであった…。
■映像特典
インタビュー/絵コンテ(本編映像とのピクチャー・イン・ピクチャー)/絵コンテビデオ1(約2分)/絵コンテビデオ2(約1分)/
アフレコ台本/監督 高畑勲 インタビュー映像(約18分)/批評家 ロジャー・イーバート インタビュー映像(約12分)/
予告編集/静止画集/ロケハン写真集/美術設定集/監督 高畑勲/美術ボード集/イメージボード集/キャラクター設定・色指定集/
全背景画像/製作風景写真集/美術監督 山本二三/レイアウト・作画監督補佐 百瀬義行/色彩設計 保田道世/
音響監督 浦上靖夫/音楽 間宮芳生/録音ドキュメント1(約6分)/録音ドキュメント2(約6分)